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不空羂索観音
2009/08/03(Mon)
不空羂索観音(サンスクリット語でアモーガパーシャ)も変化観音のひとつで、六観音の一つです。

「羂索」は、古代インドの狩猟に用いる縄のことです。「不空」とは、絶対に失敗がない、空振りがないという意味です。

つまり、不空羂索は絶対に取りこぼすことのない縄を持つものという意味で、経典には「この観音は大悲(偉大な慈悲)の羂索をもって一切の衆生を済度(救済)して空しからず」とあります。

獲物を捕えるように衆生をもれなく救い、けして願いを空しくしない(不空)という性格を表しています。


その姿は経典・儀軌に様々に示されており、1面・3面・11面で、腕の数も各種にわたる姿が説かれています。わが国では、1面3目8臂像が一般的で、2手が合掌し、2手が与願印を結び、他手に羂索、蓮華、錫杖、払子を持っています。

作例は少ないですが、東大寺法華堂や興福寺南円堂のものが有名です。


この観音の陀羅尼(呪文)を唱えると、身体が健全で病気にかからず、人々から愛され、財害や毒害、火水難を受けず、戦死・餓死せず、衆生に称与され、煩悩を断って、毎日が慈悲と喜捨に満ちた生活が送れるなど、20種の優れた利益を得るといいます。

東大寺-不空羂索観世音立像2
東大寺 不空羂索観世音立像

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千手観音
2009/08/02(Sun)
観音の本願である慈悲のはたらきを最大限に表現した尊格です。

正しくは千十千眼自在菩薩といい、1000本の手は多くの人々に救済の手を差しのべる慈悲を表し、1000個の眼は人々を教え導く知を表わすとされています。

ヒンドゥー教のシヴァ神が仏教に取り入れられたものと考えられています。

また、ある経典には「千眼千首千足千舌千臂観自在菩薩」という名も見られます。千足はどこへでも飛んでいくこと、千舌はあらゆる人に雄弁に教えを説くこと、千首は多くの顔を持つことです。


サンスクリット語で「サハスラブジャ」と言います。千は無量円満を意味します。変化観音の中では、十一面観音とともに早くから現われました。

千手観音は1000本の手を持つほか、頭上には11面の化仏を頂き、本面に3眼を表し、手のひらのそれぞれに1眼ずつを表しています。


その姿を造形化する場合は、1000本の手を表わすのが本来ではありますが、42臂に作ることが多いです。これは中央の合掌手の2臂を除く40本の手が1手につき25の衆生を救うと考えるからで、
40×25=1000ということになっています。

また、実際に千本の手を持つ千手観音でも、持物は40本の大きな手のみに持ちます。
それぞれの手には、救済の力を示すものとして、日・月・錫杖をはじめ、輪宝・宝珠・剣・弓などを持ち、各種仏像のすべてにわたっています。


わが国の千手観音の中で最も古い現存する作例としては、大阪・葛井寺の千手観音で、通常、千手観音の手は42本に省略されることが多いのですが、本像は大の手2本、中の脇の手40本、小手100本を持ち、実際に千手を表しています。

幾重にも重なった手は本体を包み込むように配され、光背の代わりでもあります。

葛井寺-千手観音像
葛井寺 千手観音像

葛井寺-千手観音像2
葛井寺 千手観音像

葛井寺-千手観音像3
葛井寺 千手観音像

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十一面観音
2009/07/28(Tue)
人々の様々な苦難に対応するため、全ての方向に顔を向けた観音で、変化観音のうちもっとも早く考え出されました。
頭部に11の顔を表していますが、11の顔には人々の苦しみを救う力が秘められていると言われています。

わが国では、平安時代以来、民間信仰と結びつき観音信仰の主流となり、「観音すなわち十一面観音」と考えられるほどに広まりました。


頭上面のうち前3面を菩薩面、左3面を瞋怒面、右3面を狗牙上出面、うしろ1面を大笑面とし、頂上に仏面を配して11面とします。
ただし、向源寺の十一面観音(国宝)は、頭上に菩薩像2面、瞋怒面と狗牙上出面を側面に4面と耳の後ろに2面、後頭部に大笑面を載せ、頂上にも菩薩面を載せて本面と合わせて11面となる場合もあります。

また11面の配列にも、1段に並べる場合や、2段・3段につくる場合もあります。また各面は、阿弥陀如来の化仏をつけた宝冠を頂いています。左手に水瓶を持ち、右手は前に向けて開く施無畏手の2臂像が多いですが、密教の経典には4臂や8臂の像も説かれています。

向源寺-十一面観音像
向源寺 十一面観音像

向源寺-十一面観音立像2
向源寺 十一面観音像

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聖観音
2009/07/27(Mon)
聖観音は、多くの観音の中の基本となるもので、通常、観音といえばこの聖観音を指します。

観音は弥勒などとともに紀元前後から重要な菩薩として信仰・造像されてきました。
やがて、6~7世紀になると、十一面観音や千手観音といった、変化観音が現れ、その結果、変化観音と区別するために、聖観音と呼ばれるようになりました。


聖観音は、諸菩薩のなかで最も広い地域で信仰されており、それぞれの地域で、さらに独自の信仰や形式の展開を遂げることもありました。

観音の標識として宝冠の正面に阿弥陀如来の化仏(小さな仏像)を表わすのが普通です。

持物は、法隆寺・伝百済観音像は水瓶、伝救世観音像は宝珠を持ちます。
しかしよく見られるのは、蓮華を挿した花瓶を持つ像です。また、阿弥陀如来の脇侍として勢至菩薩とともに表わされる観音菩薩のうち、来迎の観音像は蓮台を持ちます。

独尊像としては、薬師寺東院堂の銅像が有名です。

薬師寺-聖観音菩薩像4
薬師寺-聖観音菩薩像

薬師寺-聖観音菩薩像3
薬師寺-聖観音菩薩像

薬師寺-聖観音菩薩像
薬師寺-聖観音菩薩像

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観世音菩薩
2009/07/24(Fri)
観音は、正しくは観世音菩薩または、観自在菩薩という慈悲の仏で、諸菩薩の中でも最も広く信仰されています。

観世音とは、世間の人々の救いを求める声を観じると、すぐに救済の手を差し伸べるという意味です。
観自在とは、一切諸法の観察や人々を苦から救済することが自在であるという意味です。

そして、『法華経』には観音菩薩は三十三の姿に変化して衆生(すべての生き物)を救うと説かれています。救いを求める人の年齢や職業、地位、境遇などにふさわしい姿で、その人の前に現れるということです。
このような観音の変身を、三十三応現身と言います。


また、浄土教経典の『観無量寿経』では、勢至菩薩とともに阿弥陀如来に脇侍として従い、阿弥陀如来が衆生を教化するのを助けると説かれています。



一方、密教ではこうした観音菩薩の、場に応じた多彩な慈悲のはたらきを、多面多臂(多くの顔と腕)という形で強調した変化観音として登場させました。

一面ニ臂(顔が一つ、腕が二本)の聖観音を基本に、十一面観音や不空羂索観音、千手観音などが造られ、さらには如意輪観音や馬頭観音などが造られるようになりました。


観音菩薩の三十三応現身に基づいて、三十三観音霊場や三十三間堂が造られました。
仏教では三十三は実数ではなく、無限をあらわし、観音菩薩は無限に姿を変えて人々を救済するということです。


法隆寺-百済観音菩薩立像
法隆寺-百済観音菩薩立像

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