2017 05 ≪  06月 123456789101112131415161718192021222324252627282930  ≫ 2017 07
スポンサーサイト
--/--/--(--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事のURL | スポンサー広告 | ▲ top
八部衆
2009/06/11(Thu)
古代インドの鬼神が釈迦に強化されて仏教とその信者を守るため、釈迦の眷属となったものです。
十大弟子とともに釈迦のまわりで説法を聞き、釈迦の涅槃の時にも登場して、釈迦を守ります。


天竜八部衆ともいい、天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩睺羅迦の八神です。
原則として武装しています。


天は、仏教に取り入れられたインドの神々の総称です。
龍はインドの蛇に対する信仰が中国化したもの。帝釈天に仕えて音楽を奏でる乾闥婆は、半神族としてインドの神話によく登場します。また、人を食らう鬼である夜叉、戦闘を繰り返す運命にある阿修羅など、凶暴な神も含まれていますが、これらもみな、釈迦の教えに触れて強化されて以後、仏教の守護神となりました。


興福寺の八部衆は、五部浄を天に、沙羯羅を鳩槃茶を夜叉に、畢婆釈迦羅を龍か摩睺羅迦に相当させています。興福寺の西金堂は、「金光明最勝王経」に基づき、釈迦集会の場面を立体化したといわれ、釈迦の説法を聴くために集まった様子を表現しています。



八部衆それぞれについて略述しておきます。


●天
 梵名デーヴァを漢訳したもの。仏教を守護する護法善神のうち天部の総称をいいます。

●龍
 梵名ナーガを漢訳したもので、護法善神のうち龍部族の総称。
 その起源は、古代インドのナーガ族の蛇を神格化した信仰にさかのぼり、ナーガ族が仏教徒にな た折に仏教に取り入れられて、護法善神になったと考えられます。

●夜叉
 梵名ヤクシャを音写したもので、護法善神のうちの夜叉部族の総称。
 空中を飛行する鬼神。

●阿修羅
 梵名アスラを音写したもので、護法善神のうちの阿修羅部族の総称。
 アスラとは本来、「天部にあらざるもの」の意味で、悪鬼の総称でした。だが、その悪鬼的性格が仏教に取り込まれてから、「毒をもって毒を制する」の意味をもって、護法善神に昇格したものと考えられます。

●乾闥婆
 梵名ガンダルヴァを音写したもので、護法善神のうち、乾闥婆部族の総称。古代インドにおいては、神々の飲料水である蘇摩酒の守護を役割としたが、仏教に取り込まれてからは帝釈天の眷属として、歌舞音楽をもって仕えるとされています。
 
●緊那羅
 護法善神のうちの緊那羅部族の総称。
 緊那羅は梵名キンナラをそのまま音写したもので、歌神、楽神と漢訳されています。元来、美しい歌声を持つ鳥を神格化させたものと考えられており、古代インドでは雪山(ヒマラヤ)に住み、妙音を奏で、諸仏菩薩あるいはすべての衆生を感動させた神とされていました。仏教に取り込まれてからは、毘沙門天の眷属として、その性格はそのまま継承されています。

●迦楼羅
 護法善神のうちの迦楼羅部族の総称。
 迦楼羅とは梵名ガルーダを音写したもので、金翅鳥と漢訳されます。元来は鷲のような毒蛇を食らう猛禽類を神格化したものと考えられており、古代インドでは、雲を呼び雨を降らす悪竜を常食として、その姿は鳳凰のように美しく、翼を広げると336万里に及ぶと考えられて、妖災を除く神としての信仰がありました。仏教に取り込まれてからも、その性格は継承されています。

●摩睺羅迦
 護法善神のうちの摩睺羅迦部族の総称。
 摩睺羅迦とは、梵名マホラガを音写したものです。大腹胸行・大蠎などと漢訳されるように、腹這いで進んでゆく大蛇を神格化したものと考えられています。仏教に取り込まれてからは、音楽神の性格が与えられています。

興福寺-阿修羅像
興福寺-阿修羅像

興福寺-阿修羅像2
興福寺-阿修羅像

興福寺-阿修羅像3
興福寺-阿修羅像


にほんブログ村 宗教美術
FC2 Blog Ranking
人気ブログランキング


国宝阿修羅など名作も豊富【仏像ワールド】
スポンサーサイト
この記事のURL | 天部について | CM(2) | TB(0) | ▲ top
天部とは何か
2009/03/18(Wed)
天(部)とは十界・六道のひとつで、天上界を意味するとともに、そこに住む神々のことで、インドでは仏教以前から多くの神々が神話や伝説に登場して信仰されていました。これらの神々が仏教に採り入れられて仏教の守護神となったのです。


仏教ではこれらの神々をすべて天上界に住まわせるとともに、一括して「天」の名称を与えたのです。故に、天部に属する諸尊は、仏・菩薩に比べるとはるかにその数を上回ることになりました。



如来・菩薩・明王がいずれも衆生を悟りの世界に導くことを使命とするのに対し天部に属する諸尊は、第一に仏法あるいは仏法を信仰する者を妨げようとする外敵から守る「護法神」としての性格を持っています。第二に、現世利益的な「福徳神」としての性格も有しています。


護法神的な性格については、仏教成立に以前からの存在である神々が、本来、仏教以外の異教の神々であったため仏教の中に再編成されていく際に、仏教の中心的な尊格として扱うのではなく、むしろその周縁に置かれて、一段低い扱いを受けたことによります。


「天」に属する諸尊の姿は、人間に近いものから鳥獣・鬼神の類まで、実にさまざまな姿となって表わされています。これは仏教がインドから中国を経由して日本に入るまでに、各地で信仰されていた在来の神々を新しく取り込んでいったためで、その容姿はインド風の面影を残すものから中国風のものまであります。


東寺-帝釈天半跏像
東寺-帝釈天半跏像


東寺-帝釈天
東寺-帝釈天半跏像


にほんブログ村 宗教美術
FC2 Blog Ranking
人気ブログランキング


国宝阿修羅など名作も豊富【仏像ワールド】


この記事のURL | 天部について | CM(0) | TB(0) | ▲ top
| メイン |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。